自衛隊の救助活動から学ぶこと
ハイ、ながら防災です。このチャンネルは、生活を守るための情報を2分程にまとめてお届けするながら聞き専用のチャンネルです。これを聞くだけで暮らしを守る力が勝手に伸びる「保険」みたいなものだと思ってください。災害などから自分や家族を守る力を伸ばしていきましょう。
それではよろしくお願いします。
今日は「自衛隊の救助活動から学ぶこと」というテーマでお話したいと思います。
私は3年前に起きた西日本豪雨災害で、自衛隊の方の救助活動を近くで見る機会があったのですが、その様子を見ていて気付いたことがあったんですね。
それは、救助活動をしている人数が全隊員のうちの1/3しかいないことでした。
じゃあ残りの隊員は何しているの?といえば、実は休憩をしています。
もう少し詳しくいうと、休憩している隊員のうち半分は本当にただ休憩していて、残りの半分は次の救助活動の準備や、作戦会議、移動。といったことをしていました。
つまり、全体を3チームに分けて、活動するチーム、休憩するチーム、次の準備をするチームという役割を20分交代でローテーションしていたんですね。
20分で交代とか早くない?
とか、全員でやって、全員で休んだ方が効率よくない?
と思う人がいるかもしれないので、この3チーム交代制のメリットを解説します。
1つ目は「疲れる前に休める」です。
まず環境的に、西日本豪雨の後は猛暑が続いたこと。このころ最高気温が30度台半ば~後半の晴天の日が続いていました。
そしてメリット2つ目は「活動が途切れない」です。何日間も救助活動をするときには、一気に進めて一気に休むより、活動を途切れさせないことの方が、長い目でみたら作業効率がいいし、体力と集中力が続くし、いざという時に無理がききます。
この、チームを「3分割して活動を行う」という考えは、看護師さんや警察、消防など、途切れさせてはいけない仕事の方たちの勤務形態に採用されていますね。
みなさんも、チームで活動を行う際、それが長期戦になるときは、3分割で活動をすると効果が出やすいかもしれませんね。
それではまた。